海外VPS事情とその検討

安価なVPSと言えば、海外VPSということで、一部の機能に特化した運用を、約2年にわたってBudgetVMを借りて実施して来たのだが、海外VPSも最近は、KVM仮想化サーバーが一般的になって来た。
それに伴って、OpenVZ系のVPSは、スペックアップもある程度期待できる世代に入って来ている。
そんなことで気になるBudgetVMもPure SSDへと進化し、旧来のプランは少しだけ高くなったが、よりバランスの取れたサーバーへと変貌しつつある。
日本では相変わらず、Serversman@VPSが最安値で、メインメモリー 1GB/1GB vSwapというスペックで動きはない。ココらへんでServersman@VPSもSSD対応版が出てきても良さそうなのだが、もう少し頑張って、スタンダードプランよりもスペックを落としても良いので、メインメモリー:512MB/512vSwapでSSD採用のストレージ容量を15GB程度にした安価なVPSが出現しても良い頃だとおもう。

ここらへんで、改めて、今回検討した海外サーバーに関して、まとめておきたいと思う。

現在のスペックと検討中のサーバースペック

プロバイダー 検討 Core Memory vSwap Storage 価格
BudgetVM 現行 1 128MB 512MB 10GB HDD $14.9/Year
1 512MB 256MB 50GB HDD $25.0/Year
検討 1 512MB 256MB 25GB SSD $35.0/Year
AlphaRack’s 4 256MB 512MB 50GB HDD $24.7/Year
検討 2 256MB 512MB 25GB HDD $10.0/Year

※Alpha Racksのサーバープランは、OVZ-1というのが表示されるが、$35/mo ($34.9/Year)となっているが、Oederをクリックすると、$2.06/Yearが選択できる。間違いではないのだろうが、何らかのキャン ペーンプライスなのだろう。

今回は、BudgetVMの更新にあわせて、現在のPrimary PLANにそのままシフトするか、SSDモデルを選んでみるかといった内容にするのが妥当と考えたが、Primary PLANは、10ドルアップとなり、同スペックのSSDモデルは、更に、10ドルアップとなるので、これまでの、128MBプランのような価格的なメリットは限定的なものとなってしまった。
一方、そこらを探していたところ、Los Angeles限定ではあるが、Alpha Rack’sという安価なものを見つけたので、それを検討に含めることにした。
ここのプランは、メインメモリーが256MBではあるが、BudgetVMの$25のプランと同価格でコア数が4コアとなるので、まず、激安の部類ではないだろうか。また、2015年の期間限定のようなのだが、何故か2016年もSpecial Dealsというのがあって、2コアにはなるものの、同じ256MBのプランが、なんと、$10/Yearと月間1ドルに満たない価格で借りられることが分かったので、これも検討することにした。

もともと、海外サーバーを借りるきっかけは、独自DNSとメールサーバーと簡単なストレージ機能を考慮したり、海外ロケーションへのバイパスの役割を果たすことが主目的なので、$10/Yearでそこそこ走ってもらえるなら、大変ありがたいのだが、果たしてスペックはどうかというものである。

現在のドル建て為替レートは、約120円前後なので、$10/Yearでちょうど100円/月ということになる。
日本国内であるなら、共用型レンタルサーバーの激安プランの類の価格帯なので、サーバーレスポンスが目的に見合えば、ストレージ容量が倍増する上に、コア数、メモリーともにスペックアップとなるので、これを使わない手は無いのである。

とりあえず、さくっと、契約してみたので、別の機会に、その使用感をお伝えしたいと思う。
現在、同様の検討をしているユーザーであれば、一度、のぞいてみるも悪くないのではないだろうか。

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