さくらのVPSがリニューアル(その1)

さくらのVPSが、v4としてリニューアルされた。
現在は、東京リージョン限定のようでなのだが、新しく設定されたv4 SSDプランが加わり、ハードウェア的にもレスポンスが良いサーバーになっている。ただ、多少値上がりしているのが残念なのだが、構成は以下の様な具合だ。0001特筆すべきは、v4 SSD 512プランで、これまで、安価なプランを提供して来なかったさくらのVPSが、SSDを搭載して新たなプランを提供し始めた点にある。
このような安価で高性能なプランは、KVM仮想化サーバーでは、現在のところ、ABLENETのV0プラン以外には無く、安価なVPSは大抵OpenVZベースなサーバーである。OpenVZベースのサーバーの有名どころでは、DTI(ドリーム・トレイン・インターネット)のServersmanシリーズのなかに、ワンコインシリーズがあるのみである。
ABLENETとDTIはいずれも、500円以下の格安VPSなのだが、速度を選ぶなら、Serversman、機能や自由度を選ぶなら、ABLENETといったところかと思う。
今回、さくらが提供を開始したv4は、ちょうど、Serversmanのスピードを維持しつつ、ABLENETの自由度を兼ね備える形の理想的な格安シリーズという位置づけになる。サーバースペックのカタログ値ではServersmanシリーズの1GBメモリーに劣るが、一見して見劣りするためか、現在のところ、サーバー負荷も少なく、この3シリーズの内では、最速なサーバーと言えそうである。GUI環境を構築したいようなユーザーであっても、ムリをすれば使えないことはない。
但し、Microsoft Windowsのようなメモリー要件が厳しいOS向きではないが、一般的なWebサービスを考えるのであれば、ちょうどお手頃で速いサーバーの構築が可能になるので、ストレージに重きを置かない運用では、適度なスペックのサーバーに仕上がっているのではないだろうか。

メインメモリーが512MBで1コアのサービスとなると、多少貧相に見えるが、KVMの強みは、なんといっても、SWAPメモリーを自由に設置できる点にあるので、Serversmanのように、メインメモリー1GB vSwapメモリー1GBといった構成よりも、メインメモリー512MB Swapメモリー 2GBといった構成のほうが、512MB分だけ余裕が出てくる計算になる。また、KVM上にカスタムOSを載せることを考えれば、メインメモリー512MB Swapメモリー 4GBといった構成も可能になる。Swapメモリーのボトルネックである、ディスクI/Oの足かせは、SSDを採用することで上手くバランスがとられているのである。実際に高負荷となった時にも、VZシステムのvSwapよりも、サーバー負荷によっては、軽い動作が期待できるので、ただ単に、メインメモリーが512MBだからといっても侮れないものとなっている。

また、これまで旧プランで、v3 VPS 2Gを契約しているユーザーであれば、体感的に高速化していることを実感できるはずである。
このように、野心的なサーバーであるが、方やストレージ利用の用途には、向かない大変悩ましい構成とも言えないことはない。出来ることなら、SSD+HDDという構成が可能であれば、高速性を必要とするシステムエリアをSSDで構成しつつ、ストレージアリアをHDDとして100GBほどの容量を提供すれば、ほぼ完璧なサーバーとなり得るだけに、いつものことながら、惜しい(目の付けドコロは良いのだが、詰めが甘い)構成である。
さらにいうならば、システムエリアに5GB程度(メイン領域とSwapの合計)として低価格化し、HDDを200GB程度付加した構成が可能となり、メインメモリーに2GBが選べるスケーラビリティーがあれば、ホントの意味で完璧なのだが、本当に惜しいサービスである。

ここのところの真意は、分かりかねるが、興味があるユーザーは、二週間お試し契約が可能なので、気軽に試してみるのも良い方法ではないかと思う。

いつものことながら、残念なのは、旧プランユーザーが救済されないので、新たに契約して旧プランを解約する手順以外に方法は無く、これまで使ってきた慣れ親しんだサーバーと決別しなければならないのは、いささか、体力的に負担が大きいと言える。
サクッと、移設をしたいといったいわゆるシステムマイグレーションには対応していないので、最新サーバーが欲しければ、一からの設定が必要となるという対応はいただけない。せめて、システムバックアップを仮想OSの外側から利用出来ると良いのだが。。

ということで、また機会があったら、D2Dを多少のリスクを承知のうえで実施してみており、せめてそのくらいはできなくては、安心できないとも言えるので、快適な方法が見つかり次第紹介したいと思う。

次回は、簡単なスピードチェックの実施結果を紹介していく。