BudgetVMの最近の対応の変化?

最新OpenVZシステムを使ったvSwapが利用できる安価で先進的なサーバーであったわけだが、ここ最近その対応が変化してなんとなく投げやりな感じがしている。
OpenVZは各コンテナー毎に、デバイスを作ってあげないと、FUSEや、TUN/TAPといったデバイスが有効にならない。FUSEについては、前述のとおりで、標準では使えない仕様になっている。以前の対応では、FUSEデバイスをコンテナに作って欲しいと要求すれば、「はい、わかりました。」と簡単に作ってもらえ、ホストマシン上でmodprobe fuseが足りないので使えないと言えば、即座に対応してくれた。

最近はどうかと思って、同じことをしてみたのだが、自分たちはベンダーであって、システムの調整は社内方針によって制御されているのでそういうことは出来ないといい、上位のXEN仮想サーバーであれば問題ないのでそちらをおすすめするし、OpenVZシステムで同様なことが出来たのではXEN仮想サーバーを準備している意味が無い。と平気で言ってくるようになった。

もちろん、格安のサーバーであるから、そういった対応もあろうと、思うのだが、このシリーズには、メモリーモデルごとに上位のプランが用意されているので、ただ単純に、FUSEへの対応は出来ないというのでは済まない。
どうも、この背景には、OpenVZによるプランを安価に設定しすぎている為、多少破綻気味な運営になってきているようだ。年間僅か$14.99USDの格安サーバーである。この価格帯でOpenVZな仮想サーバーを所持できるといった魅力は大きいが、スケーラブルなプラン構成は、おためしプランのような位置づけとして存在しているようで、ベンダーからすれば、より高価なプランへと誘導し利益をあげたいのだろう。
当初の、128MB/vSap:256MBなど使い物にならないから、契約したユーザーは速やかに上位プランへ移行するだろうといった予測は見事に外れたわけだ。

さて、どうしたものかと思うのだが、やはり、原価割れしていたのかと思わざるをえない対応であった。
残念ではあるが、BudgetVMと国内サーバーを比べたら、その差は歴然といった感じになってしまった。
ここらへんは、対応するオペレータによっても差があるようで、前回までの対応でもわかっていたが、やけにアメリカンなオペレータとなんとなく東洋的な印象を受けるオペレータ、明らかに英語を話せないオペレータなどに分類できる。運悪く変な(いや)真面目なオペレータに当たると、今回のような対応になるようだ。

こうなると、安かろう悪かろうを絵に描いたような対応と言わざるをえないが、現実に安いので、そこを承知のうえで、借りるのであれば、格安であることに間違いはないので、考えようである。
確実なサーバー運用を期待するユーザーには勧められないが、ちょっとテスト用にとか、引っ越し移転用のバッファー用にといった踏み石的な利用ならば、充分すぎるものなのでお勧めしたい。しかし、VPSもそろそろ過渡期を迎えているのか、こういった高飛車な対応が最近目立つようになった。

残念ではあるが、現実である。